公募研究

故榊原仟(当時常務理事)、故吉岡博人(当時理事長)、故冲中重雄(当時理事)、故木本誠二(当時理事)が、我が国循環器医学の画期的進歩を促すため、先進諸国に劣らぬ研究施設を開設し、これを全国の優秀な研究者に公開することを計画、故石坂泰三氏ら経済団体連合会関係者の支援を得て、昭和43年1月から公開した基礎研究施設を保有しておりました。
当財団では、昭和42年創立以来、種々の循環器に関する研究を募り支援してまいりました。
当初の研究助成は、全国の研究者に経済的援助をするのみならず、当会の実験施設を使用する実験研究そのものを支援する当会独自の方法でありました。以来、本研究助成は平成29年度まで418件となりました。
平成15年度からは、多くの要望に応え、循環器の基礎及び臨床研究を行う40歳以下の研究者に研究費のみを助成する公募研究助成を始めました。

1.榊原記念研究助成金

循環器の基礎及び臨床研究の研究を行う40歳以下の全国の若手研究者を対象としております。
平成30年7月21日に、公募研究採択委員会を開催し、第16回榊原記念研究助成の採択者は、下記のように決定いたしました。
第16回(平成30年度)
榊原記念研究助成金研究題目

研究期間 : 平成30年9月~令和2年8月

No. 研究題目 所属 研究者
1.
脂肪酸の組成変化が心肥大・心不全におけるリモデリング機構に及ぼす影響の解明
群馬大学大学院医学研究科
循環器内科学
須永浩章
2.
Hippo-YAP経路を標的とした心筋再生による新規心不全治療の開発
東京大学医学部附属病院
循環器内科
原 弘典
3.
ヒトiPS由来心房筋および心室筋の作製と応用
慶應義塾大学医学部循環器内科
臓器再生医学寄付講座
遠山周吾
4.
褐色脂肪―心臓連関による心不全発症メカニズム
新潟大学大学院医歯学総合研究科
環器内科学
先進老化制御学講座
吉田陽子
5.
拡張障害型心不全における脂肪組織とリンパ管の役割
東北大学大学院医学系研究科
循環器内科学
大山宗馬



2.第17回榊原記念研究助成 授賞式

 去る令和元年9月28日、ステーションコンファレンス東京にて、第17回榊原記念研究助成授賞式を開催いたし、下記の方々に贈呈しました。
第17回(令和元年度)
榊原記念研究助成金研究題目

研究期間:令和元年9月~令和3年8月

No. 研究題目 所属 研究者
1.
虚血性心疾患および急性心不全領域における医療ビッグデータ構築前夜のカルテ診療情報とDPC情報における重大合併症を含めた入院時データの一致性検証
慶應義塾大学医学部循環器内科 澤野 充明
2.
虚血性心疾患におけるβ遮断薬の適応:リアルワールドデータベースを用いた急性期循環動態に基づく有効性予測システムの開発
自治医科大学
循環器内科内科学講座
大場 祐輔
3.
健康診断や多施設の診療情報、およびレセプトなどの臨床データ(ビックデータ)を対象として、高血圧や糖尿病といった生活習慣病が発症するプロセスを数理学的に法則化、モデル化することで、疾病の発症リスクの抽出法の確立とその応用を目指す
国立循環器病研究センター
臨床研究部
櫃本 竜郎
4.
「J-IMPACTシステムによる循環器ビッグデータを用いたCHIP(Complex High-risk Indicated Patients)の定義に関する研究
九州大学病院 冠動脈疾患治療部 仲野 泰啓


3.公募研究成果発表会
     および特別講演会

 第253回日本循環器学会関東甲信越地方会と共催で、公募研究成果発表会および特別講演会を開催いたしました。
日 時 : 2019年9月28日(土) 午後1時から3時30分まで
場 所 : ステーションコンファレンス東京
【プログラム】
●第1部 第15回榊原記念研究助成 研究成果
No. 研究題目 所属 研究者
1.
ホルモン受容体が多能性幹細胞由来心筋細胞の成熟に果たす機能の解明
自治医科大学
分子病態治療研究センター
再生医学研究部
魚崎英毅
2.
高安動脈炎と巨細胞性動脈炎の病態の異同の証明
京都大学
学際融合教育研究推進センター
医学生命系ユニット
寺尾知可史
●特別講演
  ○特別講演Ⅰ
    「健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病に係る対策に
     関する基本法」を受けて
         講 師:安井治代 先生 厚生労働省健康局がん・疾病対策課長補
  ○特別講演Ⅱ
     「循環器学会の基本法への期待と学会会員諸氏への要望」
         講 師:小室一成 先生 日本循環器学会代表理事

  座 長 永井良三先生 自治医科大学学長