[titled_box title=”各機器の写真”]

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弁拡張器 (1953-1995)

ブロック型の弁膜切用器具で、人工心肺装置による体外循環が実用されるまでの間、主として肺動脈弁狭窄に使用された国産の器械である。

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除細動装置 (1953-)

1953年より開発を始め、動物実験から臨床応用に至った装置で、現在の直流式除細道装置が開発されるまで手術室と病棟で使用されていた。

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サンボーン社製1ch 直記式心電計 (1955-)

米国サンボーン社製の心電計で東京女子医大に日本心臓血圧研究所が設立された時に導入された。それまでの心電計は直流アンプとガルバノメーターを組み合わせた現象式のもので、波形を直ちに見ることは不可能であった。

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低体温法用浴槽

人工心肺装置が開発される以前から、手術中の一時的血流遮断のため低体温麻酔が使用されていた。患者は麻酔の後全身をビニールで包まれた浴槽内の氷水によって冷却された。榊󠄀原教授は体外循環も始まった後も低体温併用人工心肺法として、常に併用の利点を強調されていた。この方法は今日の心筋保護法につながる流れである。

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陽陰呼吸装置 (1950-)

閉鎖循環麻酔装置が導入されて胸部外科が従来より安全に行われるようになったが、ガス交換の良否が心臓手術の成績を左右することに着目して本装置を開発した。この装置は麻酔器に接続し、右側の蛇腹型の装置を麻酔医の手によって上下することにより肺内のガス交換率を上げ、手術成績の向上を目的とし、長く臨床に用いられた。

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アクリル樹脂製心臓鏡 (1955頃)

当時諸外国で考案されていた心臓鏡を模して作成したものであるが、光源は外用から導き、先端が触れた部分しかみることができないものである。

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心臓鏡用16mm映画撮影装置 (1954-1958)

フィルムを装填したまま撮影機自体を消毒できなかったため、金属製のカバーを消毒し、その中に入れて、さらに資格布で包んで使用した。展示の大動脈弁の開閉運動は、本機を使用して撮影したものである。

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