榊󠄀原記念研究助成
故榊󠄀原仟(当時常務理事)、故吉岡博人(当時理事長)、故冲中重雄(当時理事)、故木本誠二(当時理事)が、我が国循環器医学の画期的進歩を促すため、先進諸国に劣らぬ研究施設を開設し、これを全国の優秀な研究者に公開することを計画、故石坂泰三氏ら経済団体連合会関係者の支援を得て、昭和43年1月から公開した基礎研究施設を保有しておりました。
当法人では、昭和42年創立以来、種々の循環器に関する研究を募り支援してまいりました。
当初の研究助成は、全国の研究者に経済的援助をするのみならず、当会の実験施設を使用する実験研究そのものを支援する当会独自の方法でありました。以来、本研究助成は平成29年度まで418件となりました。
平成15年度からは、多くの要望に応え、循環器の基礎及び臨床研究を行う40歳以下の研究者に研究費のみを助成する公募研究助成を始めました。
1.榊󠄀原記念研究助成金
循環器の基礎及び臨床研究の研究を行う40歳以下の全国の若手研究者を対象としております。
令和3年5月29日に、公募研究採択委員会を開催し、第19回榊󠄀原記念研究助成の採択者は、下記のように決定いたしました。
第19回(令和3年度) 榊󠄀原記念研究助成金研究題目
研究期間 : 令和3年10月~令和5年9月
No. | 研究題目 | 所属 | 研究者 |
---|---|---|---|
1. |
ビデオフォトプレチスモグラフィー(VPG)を応用した新型コロナウイルス患者の安全な在宅フォロー支援のための新たなモニタリングツールの開発
|
北里大学医学部
救命救急医学 講師 |
丸橋 孝昭
|
2. |
重症新型コロナウイルス(COVID-19)肺炎のモニタリングデータを用いたTemporal Fusion Transformerによる病態悪化の検知法確立
|
名古屋大学医学部附属病院
救急科 病院助教 |
春日井 大介
|
3. |
コロナ禍で持続可能な遠隔シミュレーション医学教育の開拓
|
弘前大学大学院医学研究科
救急・災害医学講座 助教 |
野村 理
|
4. |
Withコロナ時代の心身健康維持をサポートする人工知能搭載スマートフォンアプリの開発
|
京都府立医科大学
内分泌・代謝内科学 病院助教 |
岡村 拓郎
|
5. |
血管外科診療におけるクラウド型モバイル端末ネットワークの有用性評価
|
東京慈恵会医科大学
外科学講座 血管外科分野 |
福島 宗一郎
|
2.研究成果発表会および特別講演会
以下の日程で第17回・第18回榊󠄀原記念研究助成 研究成果発表会および特別講演会を開催いたします。
日 時 : |
2022年12月10日(土)13:00~16:30
|
場 所 : |
ステーションコンファレンス東京 402A
〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-7-12
|
共 催 : |
第266回 日本循環器学会関東甲信越地方会
http://www2.convention.co.jp/jcs-kanto/chihoukai/kanto_266.html |
【プログラム】●第17回・第18回 榊󠄀原記念研究助成 研究成果発表会
第17回
No. | 研究題目 | 所属 | 研究者 |
---|---|---|---|
1. |
KiCS-DPC (キックス・ディー・ピーシー)
|
イエール大学医学部・慶應
義塾大学医学部循環器内科 |
澤野 充明
|
2. |
虚血性心疾患におけるβ遮断薬適応
|
自治医科大学
循環器内科内科学講座 |
大場 祐輔
|
3. |
健康診断・診療情報ビッグデータを用いた疾病発症予測
|
国立循環器病研究センター
臨床研究部 |
櫃本 竜郎
|
4. |
J-IMPACTシステムによるCHIPの定義
|
九州大学病院
循環器内科 |
仲野 泰啓
|
第18回
No. | 研究題目 | 所属 | 研究者 |
---|---|---|---|
1. |
スプライシング制御因子Rbm20変異による心房細動発症メカニズムの機序解明
|
東京医科歯科大学難治疾患
研究所 生体情報薬理学分野 |
井原 健介
|
2. |
ゲノム情報を用いた心房細動3の遺伝的基盤の解明と精密医療の実現
|
東京大学大学院医学系研究科
循環器内科学 |
松永 紘
|
3. |
マウスを用いた補体副経路の制御による心室細動抑制効果の検討
|
久留米大学医学部内科学講座
心臓・血管内科部門 |
伊藤 章吾
|
4. |
遺伝性不整脈患者の突然死リスクを上昇させる新規SNPの臨床的評価と病態ゲノム機構の解明
|
元国立循環器病研究センター
|
石川 泰輔
|
●≪特別講演≫「40歳代からの挑戦―英国での循環器内科教授として」 |
|
|